大規模修繕工事を行うにはマンション内に建築の専門家がいないとできない?

いいえ、そんなことはありません!

信頼できるパートナーを選んで、管理組合が判断できる資料や情報を提供してもらえれば、管理組合は適切な判断をしながら一大事業を進めていくことができます。つまり「社会人としての一般常識」さえあれば可能です。

また「うちのマンションには1級建築士がいるので外部のコンサルタントなんか頼まなくても大規模修繕工事を安く実施することができる。」という意見を耳にします。全くの間違いとはいいませんが、一概に1級建築士といっても意匠、構造、設備など様々な分野があります。そして大規模修繕工事は、居住者が生活をしながら行う工事であり、新築工事とは勝手が違います。マンションにいらっしゃる1級建築士が必ずしも大規模修繕工事に精通しているかどうかは不明です。

これは私の自論ですが、自分の職業に誇りを持っている専門家であれば、お金にもならず、一歩間違えばそのマンションに居づらくなる可能性もある自分のマンションに専門家として関与することはありません。また、その専門家はあくまでも「当事者」であり、冷静に判断できる「第三者」ではありません。

ですから外部の専門家を上手に活用する方が円滑に進められると思います。